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資産運用に新たな基準を・・・。

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日本人は株が好き 

100年に一度の金融バブルが終焉し、世界経済は持続可能な規模に落ち着こうとしています。
現在、そして将来の金融環境を鑑みて、「貯蓄から投資へ」の流れは影をひそめ、「投資から貯蓄へ」と個人投資家の資産運用のあり方も変化してきているようです。
そもそも、「貯蓄から投資へ」は、日本の家計によるリスク資産投資は欧米にくらべ積極的とはいえない状況からきた合言葉ですが、どうやらこの考えは間違っていたかもしれません。気づかせてくれたのは、小宮一慶著お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書) でした。
著書の中の”第3章「日本人は株嫌い」のウソ”で次のように書かれています。

+++
日本人の家計の株式保有率は、欧米諸国に比べて低くない。
大衆レベルでは、米国の家計よりも株式保有量が多い。

  米国 純金融資産上位5%の層が、家計株式保有金額の72~79%を占める。
     (上位1%の層が、50.9%を占める)
     純資産0~50%の層は、全株式総額のわずか0.6%でしかない。
  日本 純金融資産上位5%の層は、家計株式保有金額の50%を占める。
     純資産0~50%の層は、9%を持っている。
+++

「米国人は誰もが株式で資産運用しているが、日本人は一部でしかない」ではなく、「日本人は幅広い層が株式で資産運用しているが、米国人は純金融資産上位の層に限られる」が正解のようです。
平均値にごまかされないことが重要です。

念のためデータで確認してみたいと思います。

下図は各国の家計のポートフォリオです。
グラフを見る限り、日本は欧米というよりも、日欧は米と比べリスク資産の割合が少なくなっています。

2009-03-01.png

次に、日本における金融資産階級別のリスク資産割合とリスク回避度です。
上位に行くにつれリスク資産の割合が増えています。

2009-03-01-2.png
出展:内閣府 2008

次に、金融資産階級別の金融資産残高の日米比較です。
アメリカの家計は日本に比べ金融資産格差が大きくなっています。例えば第5分位の平均的な金融資産保有額が第1分位の約4,000倍となっていることなどを反映しています。ちなみに日本は33倍です。

2009-03-01-3.png
出展:総務省&FRB, データおよび為替レートは2004年末。 

データで見る限り、小宮氏の結論は正しいようです。

100年に一度の金融バブルの清算が完了すれば、米国の家計に占めるリスク資産は減少し、預貯金は増えることでしょう。

米国 貯蓄率の推移

「投資から貯蓄へ」は米国での合言葉にふさわしいのではないでしょうか。


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目からウロコでした。
アメリカ人は誰もが株で資産運用していると信じていた自分にとってはあまりに衝撃的です。
ヨーロッパ人が日本人に近いという事実も新しい発見でした。
[ 2009/03/01 18:29 ] [ 編集 ]
私自身が数字を扱う場合は、数字そのものを信じるのではなく、その数字がどのように作られているかに注意しています。
このような習慣を身につけると、世の中には危険が多いと感じます。
[ 2009/03/01 22:59 ] [ 編集 ]
びっくりしました。ありがとうございます。
アメリカの場合は富が偏っており、その結果として、金持ちはリスク選好が高いので、家計の株式保有割合が高いということですね。
ただ、アメリカのケースを教えていただいてヨーロッパの国々のケースはどうなっているのかなと思いました。イギリスなんかはかなり富が偏っているんじゃないかなあという印象なんですが。
時間があれば、調べてみたいです。
[ 2009/03/02 23:01 ] [ 編集 ]
びっくりしました。このように論理的に説明されると付け入る隙がありません。表面上数字だけを都合よく解釈していた自分が情けないです。

ブログを最初から読ませていただきました。スゴイです。先見の妙というか世の行く末が見えているようですね。

本を出されてはいかがでしょうか?売れると思いますよ。僕は買います。
[ 2009/03/03 21:31 ] [ 編集 ]
ぐっちょんさん

確かにヨーロッパの国々のケースも気になります。
フォーブスのランキングなどから、米国と日本の間にありそうです。予想を立てて調べてみると面白いと思います。
[ 2009/03/03 23:28 ] [ 編集 ]
マッケイさん

>ブログを最初から読ませていただきました。スゴイです。先見の妙というか世の行く末が見えているようですね。

私自身は大したことありません。アドバイザーが優れています。

>本を出されてはいかがでしょうか?売れると思いますよ。僕は買います。

お世辞だと思いますが正直に答えます。
書籍にするには相当な情報量が必要だと思いますので、他の情報も提供しなければなりません。
ブログでアップする情報は私の持つ情報の1%にも満たないもので、他のウェブ上で入手できる情報のみ載せています。他の情報を公開するよりも自分で利用していた方が経済的なメリットがありますので、書籍化はありません。


[ 2009/03/03 23:29 ] [ 編集 ]
私もこの本を読んで、正に株式の保有比率に関するデータの部分が一番以外な収穫でした。

新書で売れている、勝間和代さんの本よりも、この本の方が収穫は多い印象を持ちました。(ちなみに、私は勝間氏の本は結構読んでいますが、彼女の投資に関する本は、それほど評価していません)
[ 2009/03/04 23:35 ] [ 編集 ]
レバレッジ君さん

小宮一慶さんの書籍は論理的に書かれているところが気に入っています。私がデータを出す際は、都合のよいデータではなく論理的なデータを出すように心掛けています。
ちなみに、レバレッジ君さんが紹介されていた2冊については、私も持っています。

勝間さんの書籍については1冊だけ持っており、それ以外は読んだことがありません。投資については書かれていませんでしたので、どのような考えをお持ちかわかりません。ネットワークの作り方と時間の使い方は参考になりました。

[ 2009/03/06 22:30 ] [ 編集 ]
本は読んだことありませんが、
上記のデータですと、日本の上位5%のポートフォリオが保守的だから0~50%の層が多くみえるだけでないでしょうか。
2番目のリスク投資資産割合のグラフをアメリカと比べてみたいですね。

金融資産階級別の金融資産残高の日米比較のデータで上位5%の金融資産がアメリカは日本の倍近くあるという事実をみると、アメリカの上位5%のように株をガンガン買ってると日本人の金持ちももっと金持ちなれちゃうみたいな見方もできるような気がします。

面白いデータですね。
[ 2009/03/07 13:29 ] [ 編集 ]
素晴らしい分析ですね。統計は、詳しい分析を経ないと真実を教えてくれないということの証明ですね。

ただ、さらに資産の割合に「不動産」(持家を含む)を加えると興味深い違いがわかるような気がしました。そういうデータがどこかにあるとよいのですが。
[ 2009/03/07 15:42 ] [ 編集 ]
ayachanさん

>2番目のリスク投資資産割合のグラフをアメリカと比べてみたいですね。

データがそろえば掲載したかったです。

>アメリカの上位5%のように株をガンガン買ってると日本人の金持ちももっと金持ちなれちゃうみたいな見方もできるような気がします。

悩むところです。金持ちになった結果リスク資産が増えたのか、リスク資産を増やしたから金持ちになったのか。
フォーブスなどに登場するストックオプションで成功したスーパーリッチは前者でしょうし、実際にどちらが多いかはわかりません。
[ 2009/03/07 22:52 ] [ 編集 ]
おじさんさん

確かに不動産は重要な要素ですね。鋭い視点だと思いました。
平均値などの大きなデータは集まりそうですが、金融資産階級別などの細かいデータは簡単には手に入らないかも知れません。
個人的な興味もあるので調べてみたいと思います。

[ 2009/03/07 22:52 ] [ 編集 ]
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乙が読んだ本です。「「貯蓄から投資」にだまされるな」という副題が付いています。 小宮氏は経営コンサルタントであり、明治大学大学院会計専門職研究科特任教授ということですから、専門家です。そういう人の書いた本ということで、どんな内容だろうと思って読んでみま...
[2009/09/06 05:29] 乙川乙彦の投資日記
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