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米国債保有、米国民が拡大の傾向-貯蓄率の上昇で需要増加 

米国における家計の貯蓄率は歴史的に最低水準にありますので、今後上昇することが予想されています。

米国 貯蓄率の推移

貯蓄率の上昇に伴い、その一部は米国債の購入に向かうようです。
米国債の買い手不在が懸念されていますが、米国民が支えてくれるかも知れません。

2008-11-03.png


【2009/03/09, ロイターより引用】

米国債保有、米国民が拡大の傾向-貯蓄率の上昇で需要増加(2)

米国債は、過去11年のうち9年で米国債への投資残高を減らした投資家からの支持を拡大しつつある。それは米国民だ。

  米メリルリンチによると、米国債が家計の金融資産に占める割合は 2013年までに2%と、現在の0.2%から急上昇する可能性が高い。米連邦準備制度理事会(FRB)の集計によれば、2%になれば、2001年9月11日の米同時多発テロ後の数カ月以来の高水準となる。米個人の直接購入は今後5年間、外国人が購入するとみられる推計1兆ドル規模に匹敵すると、メリルは予測する。

  ミラー・タバクの主任債券市場ストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏(ニューヨーク在勤)によると、7年ぶりの高い米貯蓄率に加え、国内の株価や不動産価格に関連する過去最大の総額13兆5000億ドルの損失に伴い米国債への需要が増加し、それが相場を支える見通し。オバマ米大統領の7870億ドルの景気対策を受けて政府借り入れが過去最大に達するものの、利回りや消費者向け金利の低水準維持に寄与する見込みだ。

  メリルの北米担当エコノミスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は「われわれはテレビドラマ『ビーバーちゃん』の時代に戻りつつある」とし、「注意深さと慎重さが今後、重視される傾向になるだろう」と指摘する。

  FRBの統計によると、「ビーバーちゃん」の放映が始まった1957 年の年末時点で、米個人の金融資産に占める米国債の割合は2%強だった(投資信託に組み込まれた米国債除く)。その後、この割合を上回る水準に達したのは1984年で、94-96年には3%以上を記録。それ以降は、消費者信頼感や雇用が低迷した2001年と04年を除き、毎年低下してきている。米個人の米国債保有は昨年9月末時点で890億ドルと、個人の投資残高の0.2%だった。

貯蓄率との関係

  これまでの景気低迷期をみると、米国債へのシフトは貯蓄率の上昇と重なっている。米商務省経済分析局(BEA)によると、08年10-12 月(第4四半期)は可処分所得に対する貯蓄率が2.9%と、02年初め以来の高水準だった。クレセンツィ氏は「貯蓄率が上昇すると、米国債の保有が増えるだろう」とし、「貯蓄率上昇は非常に重要な時期に起きつつある。財政赤字を補てんする十分な現金が確保されるだろう」と指摘する。

  1984年7-9月(第3四半期)は貯蓄率が11.3%に達し、家計の資産に占める米国債の割合は2.5%と、少なくとも52年以来の高水準だった。この間の国内総生産(GDP)は前期比年率3.9%に鈍化している。それから10年後の1994年末、米国債の割合は3.7%と、再び52年以来の高い水準となる。その2カ月後には貯蓄率が5.9%と、直近では最高の水準を記録。GDPは1.1%増に減速した。

  BGキャンター・マーケット・データによると、先週は10年債(表面利率2.75%、2019年2月償還)利回りが23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.02%。価格は1 29/32下げて97 22/32。利回りは昨年12月18日に2.035%と、集計を開始した53年以降で最低を記録した。

  リッジワース・キャピタル・マネジメント(ニュージャージー州)のシニア・ポートフォリオマネジャー、ジェームズ・キーガン氏は「2008 年から学ぶ1つの教訓があるとすれば、それは資本の回収が資本からのリターンよりも重要だということだ」とし、「すぐにこの傾向が消えるとは思わない」と話している。

【引用終わり】

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